朝涼の目線

首相公選制に対し期待されるものは、国民投票による首相指名が国民一人一票制で実施することで、投票価値の平等が実現し、国民全員が平等に国政に意見を述べることが実現できる点である。国会議員選挙制度においては、国会議員の怠慢により、制度改革が放置され、投票価値の不均衡が是正されず、投票価値の平等が実現していない。首相公選制は、日本の再生とそのための政治改革の大きな第一歩として極めて有効なものになると考える。現状に於いて、国民が国会議員を選び、その国会議員が首相を選ぶプロセスのため、国民自身が、自分たちのリーダーを選ぶのだという緊張感と責任感が希薄である。また、首相候補者もリーダーとなるための検証も鍛錬も不十分なまま、首相に就いている。首相公選制の実現によって、リーダーの政策、人物、力量等を検証するプロセスを十分に設け、国民全体で政治に対し積極的に意見を述べ合うことを可能にし、国民投票に向けたプロセスについて世界からも注視されながら、国民がリーダーを直接選び、国民が直接的に政治上の結果責任を負うことの緊張感を持つ事となり、国民も首相候補者もその識見が十二分に吟味されることになる。このように政治的な鍛錬を求められた国民が、リーダーに信認を与え、リーダーは、この信認を基に、政治改革、行政改革、財政改革を進め、内外の経済問題等にあたることになる。

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